2010年07月28日

宇宙科学講演と映画の会レポート中断のお知らせ

宇宙科学講演と映画の会レポート中断のお知らせ

宇宙科学講演と映画の会より時間が経った。
JAXAホームページに詳細な情報が掲載された。
http://www.jaxa.jp/press/2010/07/20100721_sac_sss.pdf
7月末まで筆者が時間を取れない。
7月末でBlog閉鎖予定。

以上の理由により宇宙科学講演と映画の会レポートは途中中断します。

代わりと言っては何ですが、公開していない HAYABUSA -BACK TO THE EARTH- の文章が見つかりましたので掲載します。
これで、このBlogの更新は終了です。
今までありがとうございました。

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2010年07月05日

宇宙科学講演と映画の会レポートその2

時間が開きましたが、こちらの記事の続きです。
http://muses.sblo.jp/archives/20100525-1.html

今度は小型衛星です。
http://www.bluereflector.net/10041003.pdf
しばらく続きます。
posted by 氷奏 騅 at 22:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 宇宙

2010年07月04日

日本が宇宙に最も近づいた日〜後書きに代えて〜

カプセル帰還時、HBTTEのエンディングを見た時のように泣くのかな、と思っていました。
ですが意外に平気でした。
はやぶさの火球は、はやぶさが全てのミッションを成功させた証。
おめでとう、はやぶさ。よく頑張ったね。

だから寂しくなんか無かったのです。
むしろ、はやぶさが残した技術をはやぶさ2やはやぶさ3に繋げていかなければならない。
今度は残された私たちが頑張る番だと思いを新たにしました。

だって、10年ほど前の技術で作られたはやぶさがこれだけの結果を残したんだもん。
はやぶさの利点欠点をフィードバックして作る最新のはやぶさがどんなモノになるのか、ちょっと楽しみじゃないですか?

それと同時に、ウチら宇宙機マニアだけでは、どれだけ声を大きくしてもはやぶさ2は実現できないとも痛感しました。
税金を使う以上、国民の皆さんの理解が無いと計画を進められないのですね。
もし進めたとしても、後に計画を強引に進めたとか、十分な検証がなされていなかったなどの理由で頓挫しかねない。
だから、はやぶさのがんばりをこれほど多くの方と共有できるとは、夢のような日々でした。
一緒に応援してくれた皆さんありがとう。

宇宙好きに古参も新参者もない。
だって人類が初めて人工衛星を飛ばしてからたったの60年ほどしか経っていないのだ。
だからみんな新参者なんだ。

アンチはやぶさの方々も、はやぶさが有名になるにつれてどんどん知識が増えていくのですね。
その課程を見れたのは面白い体験でした。
最後にははやぶさ捏造説まで登場する事に。
ギャグでやっているのか、あまりにも破綻した主張でしたが…信じてしまう人も少しは出てくるのでしょうか。
あまりに綺麗に最後を飾りすぎたかな…と思いつつ、アポロ計画に匹敵する偉業だったのだと再認識しました。
(だけど、捏造説をウチは認めません。ギャグでやるにしても命をかけて研究し若くして亡くなった宇宙研の方々に失礼すぎる)

ネットでは大きく広がって、マスコミまで動かす事になったのですから広報は大成功と言ってもいいでしょうか。
ただし、ネットで大きな流れとなっても、ネットを使っていない層というのは確実に存在します。
そういう人に話を届ける最大のチャンスだった、テレビで生中継が実現できなかったのはウチらの力不足かもしれません。
ウチはマスコミに顔を出す事になったとしても(顔出しOKで)はやぶさ2のために犠牲になろうと覚悟していたのですが、残念ながら取材は受けませんでした。

あと、開発者、研究者の方々はサンプルコンテナ開封作業の待ち時間を使って、大いに講演に出るべきだと思いました。
阪本先生は動き回っているようですが、他の方もぜひお願いします。
例えばHBTTEの前座とか、母校の小中高校で講演するとか。
きっと、はやぶさがきっかけで宇宙に関する職業に就く人はいっぱいいると思うのですよ。
宇宙関係に就職できなくても、ウチのように宇宙に興味を持つ人は育てられますし。

あとは国へお願いです。
はやぶさ2や3の予算をつけてあげてください。
また、少しでも余裕のある予算でお願いします。
今のままだと、宇宙研で過労死が出ます。
(本人や遺族は言わないけど、外から見ると過労死に見える例が過去に数件は…)


これで相模原パブリックビューイングのレポは終わりです。

Blogの更新は終わりで名無しに戻ります…とは行かなくて、もう少しだけ続きます。
ゲテモノ衛星小型科学衛星のレポが途中でした。
JAXA相模原キャンパス特別公開のレポは…たぶん無理です。
次の日大学の単位認定試験なので…。
posted by 氷奏 騅 at 01:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 宇宙

相模原パブリックビューイングレポその6

次の日、民放、NHKの双方で朝のニュースにはやぶさが取り上げられていました。

新聞では、全て一面にはやぶさの記事が。
100614-01.jpg


ネットでもいくつかのレポートが上がっていました。
・内之浦組
人生ご縁となりゆきで
内之浦報告
http://notserious.jugem.cc/?eid=645

天燈茶房 TENDANCAFE
故郷で、おかえりなさい… 内之浦にて
http://blog.goo.ne.jp/mitsuto1976/e/a9aba3aa1c7f04a5f6a8198c0b4147cb

・相模原組
極超☆短波-micro*wave-
相模原PVメモ書き起こし・その1
http://tanpa.seesaa.net/article/153224558.html
相模原 PVメモ書き起こし・その2
http://tanpa.seesaa.net/article/153229642.html
相模原 PVメモ書き起こし・その3
http://tanpa.seesaa.net/article/153236037.html

はいてんしょん
小惑星探査機はやぶさ帰還(その1)
http://hitension.blog.so-net.ne.jp/2010-06-17
小惑星探査機はやぶさ帰還(その2)
http://hitension.blog.so-net.ne.jp/2010-06-17-1
小惑星探査機はやぶさ帰還(その3)
http://hitension.blog.so-net.ne.jp/2010-06-18
小惑星探査機はやぶさ帰還(その4)
http://hitension.blog.so-net.ne.jp/2010-06-19
小惑星探査機はやぶさ帰還(その5)
http://hitension.blog.so-net.ne.jp/2010-06-21-1

(拙作)MUSESの宙
相模原パブリックビューイングレポその1
http://muses.sblo.jp/article/39039453.html
相模原パブリックビューイングレポその2
http://muses.sblo.jp/article/39274460.html
相模原パブリックビューイングレポその3
http://muses.sblo.jp/article/39302158.html
相模原パブリックビューイングレポその4
http://muses.sblo.jp/article/39430840.html
相模原パブリックビューイングレポその5
http://muses.sblo.jp/article/39433101.html
相模原パブリックビューイングレポその6
この記事

・ネットでの反応
401 名前: ニギス(愛媛県):2010/06/10(木) 20:34:14.79 ID:H7BrE7Xq
センチメンタルな奴が多いな。
帰ってきた「工学実験探査機はやぶさ」ってのは、ただの壊れかけた機械だろ。
だぁからぁ。
帰ってきた「はやぶさ」は、再突入回廊ではなく、より深い降下角度で大気圏に再突入する。
帰ってきた「はやぶさ」は、断熱圧縮による空力加熱で、真っ赤な軌跡を描く紅蓮の火の玉となり、轟音とともにダイオードひとつ残さず燃え尽きる。
燃え尽きた「はやぶさ」は、ゆっくりと成層圏に拡散する。
燃え尽きた「はやぶさ」は、高度13kmでジェット気流に乗り、天空を駆け廻る。
空を廻った「はやぶさ」は、高度6kmで乱層雲と出会う。
空を廻った「はやぶさ」は、昇華核として飽和水蒸気を集め、氷晶となり雪片となる。
雪になった「はやぶさ」は、ひらはらひらりと舞い降りる。
雪になった「はやぶさ」は、途中で融けて雨になる。
だから。
ある朝玄関を出たお前の肩先に落ちる一滴の雨粒、それが「はやぶさ」だ。

414 :イトカワ星人 [] :2010/06/13(日) 23:21:52.83 ID:4Pjazgne0 (1/2) [PC]
チキュウジンノミナサンコンニチワ
478 :名無しさん@十周年 [] :2010/06/13(日) 23:23:35.38 ID:FxGEy8zL0 (3/4) [PC]
>>414
いきなり2chかよwww

67. 名前:ゴンベイさん 投稿日: 2010年06月14日 10:47 ID: 3lvsZ0iG0 [編集]
※58
JAXA相模原のパブリックビューイングに行ったけど
はやぶさが大気圏で流星になった瞬間、皆拳握り締めて
「うおおおおーーーー!」ってすごい歓声上げてた。
その後大拍手、自然発生的に万歳三唱
JAXAの人に「おめでとう」「ありがとう」って万雷の拍手
あの場に居れてホント良かったよ

21 名前:可愛い奥様[] 投稿日:2010/06/06(日) 14:59:14 ID:qB5SzpkP0
今度、飼う犬にはさぶさって名前をつけます。
捨てても家に戻ってこれるように
37 名前:可愛い奥様[] 投稿日:2010/06/09(水) 02:42:20 ID:Zda3PHTy0
>>21
捨てないでください(><)

18. 名前:ゴンベイさん 投稿日: 2010年06月14日 09:59 ID: 98ZrRXZb0 [編集]
昨日娘とリアルタイムでハヤブサの帰還映像見てた。
すごく奇麗で長い流れ星に娘は
「カプセルにサンプルが入ってますように!!」てすごい早口で3回唱えてた。
そうだね、ハヤブサの流れ星にしていい願い事はそれと世界平和ぐらいだよねwwwって思った。


NHK青森放送局
川口さんから青森のみなさんへ
http://www.nhk.or.jp/aomori/hayabusa/message.html

はやぶさ大気圏突入画像
100703-01.jpg
JAXA/大阪市立科学館

はやぶさ大気圏突入映像
http://www.sci-museum.jp/hayabusa/img/hayabusa-iiyama.lzh
JAXA/大阪市立科学館/GOTO INC./NCU
※約400MB ファイルサイズ注意


今後の予定
はやぶさのカプセルの一部が展示される
JAXA相模原キャンパス特別公開「宇宙のナゾを見つけに行こう!」は7月30日(金)・31日(土)開催。
(入場無料・駐車場無料)
http://www.isas.jaxa.jp/j/topics/event/2010/0730_open/index.shtml
今年は例年にも増して人が多そうな予感。
はやぶさカプセル以外にも見所はたくさんです。
研究者の生の声を聞けるチャンスです。
子供向けでもあるのですが、大人が本気になっても専門的すぎてついて行けない話も。
(ウチは初めて行った時に、脳を使いすぎて頭痛起こした…)

見学に疲れたら宇宙研から徒歩1分の相模原市立博物館でHAYABUSA BACK TO THE EARTH の上映もあります。
こちらも朝一にチケット取らないと売り切れそう。
観覧料 大人500円 子供200円
(7月30日(金)・31日(土)は特別プログラムで終日上映)
http://www.remus.dti.ne.jp/~sagami/zentenhayabusa.htm

〜おかえり、はやぶさ〜「はやぶさ応援ありがとうイベント」は8月15日(日)
こちらでもはやぶさのカプセルの一部が展示されます。
詳細はまだ未定。
http://www.jspec.jaxa.jp/hayabusa_event/
posted by 氷奏 騅 at 01:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 宇宙

2010年07月03日

相模原パブリックビューイングレポその5

22時過ぎより事業仕分けで話題になったJAXAiの職員の方が講演されてました。
自費で一般参加者として来ていたところを見つかってしまい、講演する事になったらしいです。

ウチは席を外していたので詳しい内容は分からず…。
会議室の外でははやぶさコスプレの人(男性)が報道陣に囲まれていました。
ロビーではYAC(日本宇宙少年団)のネット放送の収録が行われていてこちらも大盛況。
放送内容や出演者が見えない裏の方まで人だかりが出来ていました。

ウチはここでノートパソコンを起動。
イーモバイルも繋がって外界との通信に成功します。

講演も一段落したようなので、ウチは隣の方と話していました。
なんと、あのはやぶさの構造計算書、その表紙を飾った日本酒、虎の子の実物を持ってこられていた方なのですよ!
http://www.isas.jaxa.jp/ISASnews/No.295/shochu.html

そうこうしている内に、管制室の映像内でいきなり拍手。
まだ再突入の時間ではないのにどうしたんだと、パブリックビューイング参加者がおろおろしていたところ、「はやぶさに最終コマンドを送りました」とのこと。
22時30分前後の事でした。

一度、管制室内に人が集まって花束贈呈が行われた後、どんどんと人が減っていきます。
管制室内のモニターも、どんどん消灯されていきます。

22時45分、はやぶさが地球の影に入った事が伝えられました。

そして、パブリックビューイングも管制室から現地の映像に切り替えます。
が、ローディングのまま画面が動かない。

相模原も管制室などの一部を除いて一般回線でオーストラリアの映像を中継しようとしたらしいのです。
が、そんな些細な事で怒るような参加者は一人もいませんでした。
和歌山大学なら映るかも、との事で切り替えます。
ちなみにこの時点で映像が遅延しています。

映像より先にテラキンさんのTwitterで火球が観測された事を知る参加者。
http://twitter.com/terakinizers/status/16072750556

さらにテラキンさんのTwitterよりはやぶさのビーコンが出ている事を知るパブリックビューイング参加者。

その後、モニターに火球が映ったらしいです。
(ウチの席からは見えませんでした)

阪本先生より、はやぶさが挑戦していた地球の写真、一枚データが受信されている模様。
処理をして後日データを公開します、との事。
http://www.isas.jaxa.jp/j/topics/topics/2010/0618_3.shtml

どこからとも無くリポDを出す参加者。
みんなで乾杯です。
ウチも1本持ってきていたのですが、こんな事なら持ってこなかった人もみんなで飲めるように、1本と言わず1ケース持ってくればよかった…。
(重い物を運搬するために、現地まで自家用車&タクシーで来たのに…)

そういう訳で、相模原パブリックビューイングは終了しました。
終了した時、外は雨でした。
小野瀬さんが、近隣のタクシー会社数社の電話番号を書いた紙を配布しました。

そして、参加者のサイン攻めにあう阪本先生とIES兄さんと小野瀬さん。
HAYABUSA -BACK TO THE EARTH- のBDにサインしてもらおうとしていた方が、IES兄の正体ばらしちゃった上坂監督の作品ですね!と言われてました。

はやぶさの同人誌?絵本?を作られた方はIES兄さんへ1冊寄贈していました。
IES兄さんが「それでは運用室に持って行かなくちゃいけませんね」と返したところ「大丈夫です、既に20冊(50冊?)寄贈しましたから!」との事。

他にリポDにサインして貰う者、自作のTシャツにサインして貰う者、オカエリナサイはイが逆方向で合っているそうです。

しばらくした後、富士通の大西さんも会場に見えられました。
http://hayabusa.jaxa.jp/message/message_009.html
そしてサインを求める人に囲まれていました。(笑)

ここまで盛り上がると誤情報も入ってきます。
Twitter経由ではやぶさの火球の写真が撮れた!との情報が入ったのですが、これは誤情報でした。
HAYABUSA -BACK TO THE EARTH- に似ていすぎていた、と言うか画面のキャプチャだったのですが、判別したのはHBTTEを50回はプラネタリウムで見た、と言う方。
さすがです。
それだけはやぶさが愛されているのでしょうね。

最後まで残った者は椅子を片付けたり、机の位置を直したりと、パブリックビューイングの会場の片付けを手伝いました。
手伝った人限定で宇宙研お手製「はやぶさ日めくりカウントダウン」の予備が配られていました。
じゃんけん大会で配っていたようなのですが…、ウチはこの辺りから頭痛で立っているのも辛い状態。
じゃんけん大会は辞退しました。

24時前後、全ての片付けも終わり各自帰途につきました。
明日の仕事のために帰る組、飲みに行く組、それぞれでしたがウチはホテルで休養するために真っ直ぐ帰りました。
tsugumi_shinai様のTwitterによりますと「門が閉まるまで会場に居ましたー.警備の方に訊いたところ総来場者数1500人オーバーとのこと.」だそうです。

(早く帰ったおかげでNHKのはやぶさ火球が25時のニュースで見られたウチはラッキーだったかもしれません)

100614-02.jpg
最終コマンド送信直後の運用室

次回「相模原パブリックビューイング」最終回です
posted by 氷奏 騅 at 22:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 宇宙

相模原パブリックビューイングレポその4

しかし、餌があると思うと全力で食いつくのが今日の参加者。
質問が止まりません。

Q.リアクションホイールの動作原理というのがよく分からないのだが。
アンチトルクを利用しているのか、ジャイロ効果を利用しているのか。
A.私もよく分からないが、たぶん2つめじゃないか。
科学館などでは、弾み車と回転する台座があって、そこに子供が乗って回るという
リアクションホールの原理を示した装置が有ったりする。
そこで科学館の方に聞いて頂ければ。

Q.ウーメラ砂漠の位置はどこですか?
(といって、質問者がオーストラリア南部の地図を取り出す)
A.この辺です。
(といってボールペンで指す)
このボールペンくらいの幅、分散を持っているので「ここ」という点は言えないのだが。

Q.パラシュートを開いた時には、(何かの信号で)分かるものなのか
A.パラシュートを開いたという信号自体は帰ってきません。
ビーコンをその時に発信する。
ビーコンが出たら、カプセルからパラシュートが分離して、パラシュートが出た事が分かる。

Q.夜が明けてからヘリコプターを飛ばすのか
A.ヘリコプターは夜間に飛ばすつもり。
ただし、飛ばすものの着陸許可がない。
ヘリコプターが近くまで行って、GPS情報を持って帰るかそこで発信するか分からないけれども情報を手に入れて、次の日に日が昇ったらもう一度ヘリコプターでそれを取りに行く、という魂胆だと聞いている。

Q.NASAの飛行機が飛んでいると聞いたが。
A.よく知ってますね皆さん。
今、たぶん飛んでいる最中だと思う。
DC-8と呼ばれる飛行機にたくさんの観測装置が乗せられて、主に火の玉、火球を見る専門の飛行機なのだが、その飛行機を飛行させてくれて、はやぶさとカプセルがどういう火球になるかというのを観測してくれて、その情報から落ちる場所を推測しようとしている。
飛んでくる火の玉の温度とかが(JAXAにも)伝えられる。


ここで(あまりにも質問が長い事を危惧したのか)IES兄登場。
IES兄:手書きTwitterです。
講演の方:じゃあ、私はこれで。(講演の方退席)

IES兄:はやぶさは静止軌道の内側に入りました。
3万6千kmの内側に入りました。

Q.鉄道換算だと何駅辺りですか
A.ちょと計算するので待ってください

Q.次の(手書きTwitterの)つぶやきは何時頃ですか
A.早めに出します

Q.(手書きTwitterに書かれている)鳥の絵は何ですか?
A.一応、Twitterなので。(Twitterのアイコンが鳥)
Twitterのサーバが落ちる落ちると危惧していたのだが、予定よりも早く落ちました。

Q.ビーコンって宇宙研から受信できるのですか
はやぶさは南半球に落ちてくるので、取れません
すぐに帰ろうかと思ったけど、(矢継ぎ早に質問が飛んでくるので)帰られなくなってしまいました。

Q.(はやぶさが)ブラックアウトした後もつぶやくんですか
A.そういう(IES兄の反応を)ところを楽しむのが皆さんのさもしい(?)ところです

(IES兄)さっきからこの会場、こんなペースで質問しているのですか。
超ホットじゃないですか。

Q.モルディブではやぶさの再突入を観測できるって、今朝プリキュアを見逃した人がつぶやいていたのだが。
A.モルディブが聞きたい?プリキュアが聞きたい?
Q.モルディブの方からそういう情報は入ってきたか。
観測するとか、撮影するとかそういった情報ははいってきたか。
A.再突入が見えるというよりは、太陽電池パネルにちょうど太陽の光が当たって光って見える。
日本からは昼間というのもあるし、反射して光って見えるという事はない。
先ほどWEBのTwitterの方にも書いたが、日本の誇るすばる天文台がはやぶさの凱旋を撮ってくれた。
(はやぶさを観測できる口径が)1m以上の望遠鏡って、そうそう無いなーと思って居たのだが。

Q.オーストラリアの天候はどうですか
阪本先生登場
A.(阪本)さっき電話がありました
プラネタリウムの中に居るみたいだ、とのことです。
A.(IES兄)これもひとえにはやぶさチームの行いの良さのおかげ…

Q.はやぶさが燃え尽きずに残る可能性って有りますか
A.(IES兄)すいません、僕スポークスマン研修受けていないので、ギリギリトークはやめてください。

Q.はやぶさTwitterのフォロワーが51,000超えましたけど、それについて一言
A.はやぶさ君が「もうすぐ20,000なのですけど、フォローお願いします!」と言っていた頃が夢のようですね。
私もさっきつぶやいていたのですけど、ぜひお願いしたいのですけど、このあともカプセルや中身の結果がどうだったかなど情報が出ますので、Twitterのフォローを外さないでください。
すぐアカウント消したりしませんので。
IKAROSとあかつきも頑張っていますので、ぜひホットで自重しない情報にご期待ください。

Q.はやぶさチームが解体されてしまうと聞いたのだが、また違うプロジェクトで再結成される可能性はあるんですか?
A.私に優しい質問を、と言ったはずですが…
単刀直入に申しますと、私どもの下々の者には分かりません!
宇宙研の伝統と言えば伝統なのですけれど、(科学者・技術者が複数のプロジェクトを)兼務してるんですね。
IKAROSチームとはやぶさチーム兼務したり、別のチームと別のチーム兼務したり。
はやぶさはあくまで試験機ですので、はやぶさの技術をしっかり使ったモノが上がるといいですね。

Q.まだ結果は出ていないが、はやぶさが成功した場合、次のサンプルリターンをする探査機の計画とはあり得るのか。
誰も自重しないですね!
出来るといいなぁ、下々の者なのですけど。
Q.その折にはイオンエンジンの次世代として波動エンジンの開発を。
A.波動エンジンはイスカンダルの技術で作られていますが、我らがμ10イオンエンジンは全て地球の技術です。

リエントリーまであと1時間くらいなので、ちょっとTwitterの更新をしてきます。
皆さんトイレとかちゃんと行ってくださいね。

-----------------------------録音ここまで---------------------------------------

レポはあと1〜2回続きます。
天文板はやぶさスレの>298様、ご紹介頂きましてありがとうございます。
本来はあちらでお礼を言うのが筋なのでしょうが、よく規制されるプロバイダーなので、2chへの書き込みは半ば諦めています。
posted by 氷奏 騅 at 20:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 宇宙

2010年06月28日

相模原パブリックビューイングレポその3

21:26 ここで話者が交代。
2階で報道の方に説明していた方が、パブリックビューイングが暇しているだろうとお話に来ました。
申し訳ありません、名前は確認し損ねました。

パブリックビューイングで映っている管制室の画面(NECやustreamで流された映像と同じ)が、この会議室の向かいの建物の3階になる。
手前側がNASAの地上局(アンテナ)を使ってはやぶさと通信するか担当する人。
右に6台見えているのが、コマンドの装置。
ここからコマンダーがはやぶさにどういう事をしなさいという命令を出す。
真ん中あたりが姿勢制御系。
その横辺りが、今回主役になったカプセル担当。
奥に姿勢制御系、軌道決定系の人たち。
ごく数日前までは真ん中辺りにイオンエンジンの担当が居た、が運転が終了したのでもう居ない。
今日みたいに人がたくさんいるのは珍しくて、普段は4人くらいで運用している。
学生当番というのもあって、大学院生の人たちに社会に出ても衛星の運用が出来るように入ってもらっていた。

宇宙科学研究所は他にもたくさんの衛星、探査機を運用している。
7つか8つの運用をしている。
ほとんど全ての衛星をこの部屋で運用している。
運用が重なると、それぞれの衛星の担当がこの部屋に同時にきて、それぞれの運用を行う。

ただ、宇宙研が自由に使える地上局というのは少ないので、時間の調整をしながら大事な運用があるところが優先的に使用する。
たまたま今日ははやぶさが大切な日だったので「あかつき」という金星探査機の運用は昨日と今日はお休み。

19:51に分離を行い、非常に上手くいった。
分離をしましたという信号を受けた。
が、私たちは昔はやぶさで非常に痛い目に遭っていて、サンプル採取の際に弾丸を撃ったはずが撃てていなかったということが後で分かった。
弾丸発射という非常に難しいソフトウエアで、どんなことがあっても安全に打ち込むことが出来るようにいくつかのハードルが設けられていた。
地上試験やシミュレーションで試験をして、全て上手く行くよということを確認してからコマンドを打ったのだが、残念ながら5年前は上手く行かなかった。
そういうこともあって、今回もステータスは変わったのだが、今回はさらに(はやぶさの)姿勢制御が揺らいでいることを確認した。
母船のはやぶさは400kgくらいの重量があるのだが、そこから17kgのカプセルを放出すると、切り離した反動ではやぶさに乱れが生じる。
乱れを観測することによって、はやぶさからカプセルが切り離されたんだということを、ネガティブな方法かもしれないが確認した。

地上からはやぶさの距離と相対的な速度をいつも見ている。
ドップラーシフトという言葉を聞いたことがあるかもしれないが、地上から決まった周波数でコマンドを送る、その周波数のコマンドがいつ着いたか時刻と、その周波数がどれくらい変化しているか、という点で探査機が近づいているのか遠ざかっているのか、ということが分かる。
探査機が止まっていても地球自体が自転しているので、アンテナが近づいていったり遠ざかったりするので周波数は変化する。
そういうことも考慮しながら、はやぶさとの位置関係を判断して、その距離と近づく速度を求める。
そういう、ドップラーシフトという方法を使うと、カプセルを切り離した時に、はやぶさの動きが変わるのが分かる。
それを2つめのチェックポイントとした。

どちらのデータも、カプセルはその時刻に切り離されたことを示すものだったので、そういうアナウンスをWEBでおこなった。

ドップラーシフトというのは非常に大切な役目をしてくれていて、はやぶさが行方不明になった後、はやぶさとコンタクトを取れた時には、どういう向きにはやぶさが回転しているか、手に取るように分かった。
はやぶさは1.6m×1mくらいの大きさなのだが、その軸を中心にグラグラ傾くと、端に付いているミドルゲインアンテナがぐるぐる回っているのが分かる。
そのアンテナの3cm〜5cmの動きが地球から手に取るように分かった。
はやぶさの状態を把握するのに、ドップラーシフトというものを非常に上手く使えた。

分離が確認できたので、次の確認事項としてはパラシュートが開いたかというのが、あと1時間くらいで確認する項目だと思っている。
はやぶさ本体も上手く活動してくれていて、カプセルを分離してから地球で消滅するまで3時間くらいあるのだが、3時間の内に出来るだけたくさんのデータを彼は送ってくれるものと思っている。
カプセルの分離面に「スタートラッカ」という、星を見てはやぶさの方角を把握するカメラが付いている。
スタートラッカというのは内部データとして持っている星の位置の情報と、カメラで撮った星の情報を見比べながら、自分で自分がどこを飛んでいるか判断して宇宙空間を航行するのだが、そのスタートラッカという装置を使ってカプセルが分離した瞬間の写真が撮れないか試みた。
結果は、残念ながら綺麗な画が撮れなかったので発表するには至らないということになった。

元々が星を撮るための装置で、非常に暗い宇宙空間の、点々とある星を情報として撮るためのカメラなので、イトカワを撮ったような綺麗な写真を撮ることは元々出来ない。
たまたまカプセル側に付いていたので、使えるのであれば使ってみようということで挑戦した。

〜話者の携帯電話に連絡〜

今の携帯電話は、地球の写真を撮っているのかという事だった。
まずスタートラッカで挑戦してみてダメだった。
次に川口プロジェクトマネージャーは「ぜひはやぶさに地球の姿を見て欲しい」ということで、運用室では別の(地球を撮るのに適した)カメラを地球の方向に向けて撮ろうとしている。
はやぶさの太陽電池の反対側にカメラが付いている。
カプセルは横の面に付いている。
横の面を地球に向けてカプセルを射出したのだが、カメラで地球を撮ろうとすると、もう90度回してカメラを地球側に向ける必要がある。
しかし、(満身創痍の)はやぶさにはそれだけのチカラが無くて、何とか地球側に向けようとしているところだが残りの3時間でどれだけ出来るか心配なところ。
今のところ取れていません、という連絡の電話だった。

ホントはこの話を記者さんにお話ししなきゃいけないのですが…。

Q.(姿勢制御に)イオンエンジンは使っているのか
イオンエンジンは既に使っていなくて、イオンエンジンから出るキセノンガスを使って姿勢制御をしている。
それから、リアクションホイールという弾み車を使って姿勢制御しているのだが、3機中2機が故障してしまって、残った1機の方向が悪いので、リアクションホイールだけではカメラを向ける事が出来ない。
なので、姿勢制御は非常に時間がかかって、普通は6時間とか12時間かかるところを、今回は3時間しか時間がないので時間切れになってしまうかもしれない。
だけど、残った3時間で出来るだけ多くの事をしようと、やり遂げようとしているところの運用室です。

という事で、私の方は報道の方に説明をしに、そろそろ席を外したいと思う。
posted by 氷奏 騅 at 00:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 宇宙

2010年06月27日

相模原パブリックビューイングレポその2

21:05より
(カプセル分離後、大気圏突入前)

引き続き小野瀬さん
Q.JAXAとISASの関係は?
はやぶさはISASで開発され2003年5月に打ち上げられたが、2005年10月に政治的な絡みがあってJAXAに統合された。
統合されたら「宇宙研」という呼び名もアレなので、「筑波キャンパス」「相模原キャンパス」「調布キャンパス」という呼び名になった。

Q.カプセルが分離して大気圏でかなりの高熱に晒されると思うが、中身の成分は変化するのか
理学担当者としてはそれが1番怖い。
出来るだけ生のままで届けて欲しい。
なので、細心の注意を払ってカプセルは作られている。
カプセルの外側は1万℃を超える熱さに晒されるが、中身は50℃以下になるような仕組みと素材で作られている。


Q.「MUSES-C」から「はやぶさ」と名前が変わった理由は。MUSESは女性だが、はやぶさは男性
そこの所は詳しくは分からないが、私がMUSES-C「君」と言ったのは、この冒険があまりにも野心的だったから。
なので、男の子として「君」と勝手に呼んでいた。
名前がはやぶさだったので、助かった。
あかり「ちゃん」(JAXAの赤外線天文衛星)のようにかわいらしい名前ではなくて良かった。

Q.はやぶさが地球を撮っていると聞いたが、どうやってやっているの
実は今はハイゲインアンテナ使えません。
はやぶさは元々ハイゲインアンテナで地球と通信する。
イオンエンジンを噴きながらでハイゲインアンテナを使えない時は、ミディアムゲインアンテナ・ローゲインアンテナ。
形は地味だが、はやぶさのアンテナってパラボラ1個じゃない。

ハイゲインは非常に効率がいいが狭い範囲としか通信できない
ミディアムゲインアンテナは感度は低いが、少し広がりがある。これが2台
3種類目がローゲインアンテナ。今はこれで通信しているのだが、って公表してよかったのかな?
感度は低いが通信できる範囲が広い。これが3台。
合計6台のアンテナが積まれている。
それぞれがお互いにサポートし合う。
これは例えだが、ハイゲインだと4Kbit取れるところが、ミディアムだと256bitとか。

ここでウチは少し退席。
はやぶさお帰り色紙を作ってJAXAへ寄贈しよう、という計画を進めていたのですがJAXA的に可能か確認を取りに出ました。
つうなさんの紹介で、IES兄さんに直接話をしに部屋の外へ。
結果は、やってもいいが方法に注意して欲しい。
人が殺到してけが人でも出たらパブリックビューイングが2度と行えなくなる。
また、特定の個人に協力することになるので、JAXAとしては机を貸すなどの協力は出来ない。
とのことでした。

という訳で、今回は安全を取って見送ることに。
posted by 氷奏 騅 at 14:16| Comment(2) | TrackBack(0) | 宇宙

2010年06月19日

相模原パブリックビューイングレポその1

13日の相模原PVの様子を覚えている範囲で。
ボイスレコーダーは集音に失敗しました。
※時列系がおかしくなっている可能性があります。

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posted by 氷奏 騅 at 10:56| Comment(2) | TrackBack(0) | 宇宙

2010年06月18日

祝 はやぶさ帰還

皆様の応援のおかげで、はやぶさは無事地球に戻ってきました。
ありがとうございました。

流れ星は見えましたか?
あのような流れ星が見られるのは、今回が最初で最後かもしれません。

1.あの速度で探査機本体が地球に突っ込んでくるのは、はやぶさが世界初。
2.はやぶさ2が出来たとしても、探査機本体が地球に突っ込んでくる事態には(おそらく)ならない。
3.普通の流れ星はいつどこに落ちてくるか予想しにくいので、カメラを向けることが難しい。


画質悪いですが、相模原運用室のはやぶさ運用停止の瞬間の写真です。
100614-02.jpg
JAXAの皆さん、メーカーの皆さん、関わった方、応援した方、お疲れ様でした。

実は相模原レポも書いているのですが、SakrayJレポと重なって遅れております…
posted by 氷奏 騅 at 00:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 宇宙